第5話 除幕式の死体

除幕式のオブジェの中に遺体を置いたのは、教授への見せしめの
為かと思わせつつ、実は全く関係のない事だったというオチ。

大学内の教授、助教授、生徒の関係を取り上げたのならば、
もう少し上下関係が生む複雑な確執を期待したかった。

助教授の出世欲が招いた殺人事件ではあるものの、結果的に殺す
動機のない人物が殺しを引き起こしたもので、この憎たらしい
助教授に何ら法的な制裁の手が加わらなかったのがドラマとして
不満の残るところか。
最後に井ノ原快彦が彼を殴る辺り、心情的には分かるのだが
もう少し上手い形で制裁の手を加えて欲しかった。

この形だとどうしても警察側にしか落ち度が無く、訴えられれば
完全に負けるという意味では後味の悪さばかりが残る。

悲しい事に殺されてしまうホステス役の浜丘麻矢。
とても清楚な感じで良い味が出ていた。

今回は事件以外の話も結構多かった。
津田寛治と羽田美智子の結婚を取り巻く関係を同列に描く
やりかたは演出的に面白いものの、事件以外の要素がちょっと
ボリューム的に有りすぎる感じがしないでもない。

今回も暴走気味の吹越満。
田口浩正との関係は熱いものがあるな。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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