第6話 動く指紋の謎

やたらと亡くなる人が多かったなぁ。
亡くなる人の多さによって捜査を攪乱させようという演出意図が
無きにしもあらずといった感じだが、周到すぎる犯行の証拠が
あだとなり、意外にも早く身内の犯行だという事がバレてしまう
展開。

身内と言ってもドラマの都合上、名前の挙がる警察官は2人しか
居らず、その選択は極狭い範囲に限られるのだが、一人は殺す
動機が有り、一人は全く動機らしき動機はないという事で、
本来ならば、娘の名前が資料で見つかった時点で、全てが解決
するハズだった。

脚本家がちょっと色目を使ってしまったのか、最後にサプライズ
を用意しようとする為に、この一見動機の無さそうな方を犯人
として選んだ故に、妙に不格好な形の犯行動機になってしまった
感は否めない。
直接的な恨みや憎しみが存在しないのに、こんなに無惨に人を
殺す事なんて人間ならば無理だろうなぁ。

相変わらず犯行を立証するのは卓上の論理だけで、その推論
を裏付ける直接的な証拠がないまま、容疑者にぶつけて自供して
もらうのを待つという展開ではあるが、その辺の細かさまでは、
ドラマに求めているものではないのかもしれないな。

今回、浅見れいな宅に空き巣が入ったみたいだけど、これって
本当に入ったのかな?結構浅見れいなは、この前の自殺の件も
そうだったけど、キャラクター的に工作する所が有るから、
今回も津田寛治と一緒に住むための自作自演だと思って見ていた
のだが...。

脚本は入江信吾が担当。
犯人の憎たらしい感じは、前回と似ているかもしれない。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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