花嫁姿の女性が殺される。
調べてみると女性は覚せい剤の売人であり、更に金づるを握って
いる事が分かる話。

芋づる式で遠藤久美子の昔の仲間が次々と惨殺されるって事で、
彼女の過去に触れる内容だった。

一連の事件が遠藤久美子にどのように関わり合いがあるのか。
捜査線上の最後に出てきた友人の死が犯行への動機の判明に
繋がるって事で最後まで犯人像は分からない段取りだが、犯人を
特定していく過程で、渡瀬恒彦がやたらと拘っていた"業務用
冷蔵庫"の件に関しては無理矢理こじつけた感じが否めない。

昔の仲間の中にどれ程の友情が結ばれていたのか分からず
感情移入しづらいのだが、過去を知る人物が揺すりたかりする
寂しさが有った。

麻薬・売春に溺れていた人物の過去への決別という意味で
社会への復帰を願う切なさがドラマを包み、彼女に対する無骨な
までの態度を見せていた吹越満の中に彼女への愛情を知る展開は、
なかなか興味深い演出だったと思う。

しかしこのドラマ、刑事たちの私生活上の問題に関して
広げるだけ広げてきたが、最後には全て片付くのだろうか?

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)