第1話 不器用だけど愛した・・・中学教師の転落人生劇場

松子という遺体を前にして、目の前の人物がどんな人生を送って
きたのか振り返るストーリー構成のようだ。
しかし今後どんな紆余曲折な人生が描かれても、人生のエンディ
ングは既に提示されているという少々切なさが常に付きまとう
様な感じかな。

初回は、松子演じる内山理名の大学卒業後に初めて勤めた
中学の国語教師の話だった。
家族構成を説明すると同時に、追いつめられていく中で、彼女の
中で秘めたる思いをぶちまける展開で、波乱な人生の一端を
見たような、そんな感じのする話しだった。

父親が望むよう人生の全てを捧げてきた事。
ピアノなどの習い事や、一流大学を卒業し教師という職業に就いた
ことも全ては父親の喜ぶ顔が見たいが為の人生であり、
振り返ると自分という存在が何なのか分からなくなりそうな
そんな物語のような気がする。
父親がそんな自分を愛することなく妹を愛する事への嫉妬心は
同時に努力や向上心に繋がり、良い感じで動いていた人生も
ちょっとした掛け違いによってそのレールから外れてしまう
悲しい感じが漂っていた。

まだ初回なのでそんなに奥深さはなかったが、とりあえず
出発点は幸せそうな家族の一女性が、嫌われ者と呼ばれるに至る
のかを見てみたいと思います。

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