今回の展開で分かったことは、松子はその時々で出会う男性に
よって運命を振り回されるという点か。
幼いときから父親に運命を振り回され、校長や生徒、そして
前回の萩原聖人を経由して、今回は谷原章介に至った。
自立した女性のイメージも有ったが、展開を見る度に少しずつ
依存体質になっている感じも受ける。

彼女の人生の中でどこかで彼女の思いを受け止め、時には暴走
を堰き止める事の出来る男性に出会えば、堕落した人生を経験
せずには済んだはずだ。

今回のケースは何が良いのか悪いのかよく分からなかった。
当時から愛人としてのルールみたいなものが確立していたか
どうかは分からないが、内山理名の行き過ぎた行動を見て、
自業自得の感じもあったし、ライバルに嫉妬する余り、一人
の人間を弄ぼうとする谷原章介にも感情移入出来る物がなかった。

しかしそんな人物であっても支え合いになっていた事実も有っ
たし、生きるための活力として助けになった事は否定しがたい
事実だと思う。

風俗に行くまでにもう少し金に対する執着心を見せる展開に
なると良かった。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)