第9話 始まりに戻るための殺人

薬の売人から足を洗おうとした要潤だったが、ヤクザからは
裏切り者扱いされ、瀕死の重傷。そんな場所へと彼は一人で
乗り込み一人で死ぬ予定だったが、ヤクザは内山理名の存在
に目を付ける。

彼に対する純粋なまでの愛情なのか、それとも孤独を嫌うばかり
の心情なのか。
塀の中に居る彼がようやく出てきたと思えば、再び塀の中へと
戻ってしまう酷な展開だ。

要潤のケジメの取り方は、如何にも昭和の任侠モノの展開であり、
愛する女性が行かないで欲しいと懇願する手を振り切って、
自分の犯した罪への償いを行うという、辛い結末が待っている。
このドラマの雰囲気にピッタリの演出だったと思う。

改心した彼の心の中で、好きだけれども一緒には居られない
複雑な心境が渦巻き、見ている方としても、騒ぎを起こさず粛々
と生活して欲しいと願わずには居られないのだが、そこはきっちり
ドラマとしての役割を果たした感じ。

それにしてもいつも彼女のことを見守っている小池栄子は良い感じ
の役回りだね。
内山理名の心の隙間は、彼女では埋まらなかったのだろうか?

そういえば松子が勤めていた美容院。
松子をかばい、従業員が辞めても彼女を信じたオーナーが可哀想
だった。一番の被害者かも知れない(+_+

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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