第10話 すべて炎の中に・・・

要潤は佐藤B作を殺した罪で刑務所へ。刑期は16年。
彼は手紙で内山理名への心情を吐露する。

どんな人と出会うかによってその人の人生を左右する一面も有る
かと思うが、今回は主人公が出会う人たちによって、人生観を
刺激され、進むべき道を示唆していくような展開で面白かった。

嫌われ松子というタイトルから、人に嫌われている松子の人生
を描いているかと思えば、そういった具体的なものではなく、
運命に代表される抽象的なものに見放される彼女を称して、
そんなタイトルが付けられている事が明確になるようなエピ
ソードだったと思う。

腹に身籠もる子供の存在が唯一、獄中の要潤との関係を結びつけ
る確かなモノであるが、それを失う悲劇を描き、そして
子供によって失ったハズの人生を子供によって取り戻すという
上手い橋渡しの仕方だった。

ドラマは過去の人物のその後の消息に触れる話で実に興味深か
ったし、その後の人生が皆同じ方向性を持つという運命の皮肉
さなんかも上手い形で描かれていた。

亡くなった土地である荒川沿いのアパートに引っ越して来た
ことによって、いよいよラストだなぁという実感が沸いてきた。

松子を殺したのは誰なのか。また鈴木えみが妊娠の事実を
どう語るのか楽しみだね。

guest
橘実里、六平直政、川津春、リリィ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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