第7話 強がりナースの夢

子宮を温存したい患者と患者の気持ちを悟らずに手っ取り早く
リスクの少ない全摘出を行おうとする医師の思惑の違いを描いた
話で、患者に感情移入する看護士・石原さとみが、医師と患者の
仲介に立ち、患者の夢を優先させようとする話。

杉田かおるが入院したことによって患者たちの視線を煙たがって
いたけど、顔見知りの医者が居るところで入院するのは嫌だと
いう気持ちはなんとなく分かる。

今回、そんな杉田かおるの気持ちに触れた話であると共に、
責任感の強さ故に看護士たちから誤解を受けていた面を
一度に取り去る内容であった。

子宮温存に関しては、男性と女性では考え方の違いが顕著に
表れる場面かも知れない。
既に子供一人を授かっている状況であることと、母子家庭である
事によって仕事も休めない状況では全摘出の選択筋を取るのも
無理はないかも知れない。
下手に悪化させて現在居る子供を悲しませる事にでも成れば、
それこそ取り返しの付かない事。

今回このテーマだけを深く扱えば良かったものの、看護士と
患者は家族のようなものであるという複数のテーマが混在した
事により、一つのテーマが散漫になってしまった。

ラストの杉田かおるを称える患者の行動や看護士たちの行動は
妙にまとまりすぎていて逆に不自然にも思えた。

また夢と現実のギャップの問題が目に付き、杉田かおるの年齢
ではもう一人子供を求めようとするのは無理があるのではない
かな。相手が居るのならばまだしも、これから相手探して子供
を産むのではちょっと無理があるようにも見えた。

評価:★★★☆☆

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