第10話 桜・前編〜2つの死

患者の一人・平賀雅臣の食道静脈瘤が破裂し、吐血する話。

基本的にはこれまでやってきた事の繰り返しであり、
末期的症状の患者に対するケアを通して、看護士としての立場の
確認をした感じの話であった。

延命治療が最善の道なのか、最後は患者の意思を優先させるべき
なのか。
そこに医師たちの利益を優先する思惑が絡んでくると更にやや
こしい話になり、どれが最善の道なのか分からなくなる。
ドラマでは最も患者の身近にいる看護士にその判断を委ねた格好
になり、改めて看護士の存在の重要性を知らしめる結果となった。

またドラマではもう一つ。
理想のためには利益優先の経営もやむ無しという状況の中で、
一時は敵とさえ思った片平なぎさの立場が明確になった。
彼女の理念は医師優先の治療法ではなく、患者を優先するやり方
という事で石原さとみらと何ら変わりないものが流れていると言う
ことが分かった。
彼女のキャラクターは理想と現実の狭間で揺れ動く難しい立場の
人間を演じていたと思う。

ドラマらしく最後にまた石原さとみに試練を与えた格好になった
が果たしてどのように対処するのか。

評価:★★★☆☆

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