第2話 30年間逃げた女…下町食堂の笑う死体

2つの死亡事件に対して共通して浮かび上がる被害者の素顔。
地域住民たちに見せる表面的な人格の良さとは余所に、裏の顔が
有るというのが事件解決の流れであった。

母親からの愛の欠乏ではなく、母親が犯した過去の殺人事件が
きっかけで不幸な歴史を背負うことになった娘・息子の悲しい物語。

彼らの行動には、同じ境遇の者ではないと分からない辛さが存在
する故に犯人と同じ境遇にはない視聴者にはまるで不可解な行動にしか
映らないのが、ドラマとしての失敗している点か。

ダイイングメッセージは殺された母親は笑顔。
その真相を知り息子である尾美としのりが何故号泣するのか全くの
理解不能だった。
また自白させようとして舘ひろしが埠頭で車を海に投げ出そうとする
行動は更に理解不能である。
もともと死のうとしている尾美としのりにとって、舘ひろしの脅し
なんて何の効果も有るはずがない。

舘ひろしの過去を挿入する演出は悪くはないのだが、理解不能な
物語故にあまり効果が有ったとも思えないところが苦しい。

しかし木村佳乃がビシっと舘ひろしに対して発言する姿は、どこか
微笑ましくて良い感じ。

guest
尾美としのり、石野真子、田口主将、吉高由里子、小松愛

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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