第10話 償うべき罪守るべき愛

橋爪功のやろうとしている事が分かる話。

全容が明らかにされた為なのか興味深いネタが尽きた感じがする。

あんまり重箱の隅を突くような細かい所は指摘したくはないのだが、
ちょっと気になる場面が多いのも確かだ。

金融システムを崩壊させるようなプログラムを作ったとしても
そう簡単に日本経済を崩壊出来るというプロセスを頭の中で想像
できない所がドラマとしての欠点か。
前回の竹野内豊の警察としての身分を消去させた時にも思った事
だが、インターネットでアクセスして悪さしたところがバック
アップシステムまでは崩壊させるのは無理だろう。
それ相応の方法論を提示できないと、展開としてはどうも嘘くさく
感じる。

またチェ・ジウが成長の過程の中で、何故にプログラムのスキル
を得たのか想像に難しい所もある。
橋爪功が造幣局に勤めていた過去との接点から、どうしても彼の
娘として育てられた彼女がプログラミングをするように至るのか
結びつくものがない。

今回は随分と韓国人と日本人のシーンが多く、韓国語と日本語が
混在していたが、互いに生半可な言語習得という身分故に何処まで
言葉を理解し合えているのか、ケビンと八百屋のおばちゃんが
居ないと不安でしょうがない。
視聴者を不安にさせる所はドラマとしての罪なところか。

今回の見せ場の1つ。
竹野内豊がチェ・ジウにアプローチする場面があった。
しかし傷つけあうために出会ってしまった不幸を嘆く場面が有る
が、修復できないほどに傷つけ合った仲にも感じなかったな。
愛を貫いたら何か不都合が有るのかな。

結局、過去との繋がりが有ると分かった時点でドラマとしての
ピークは過ぎた感じがする。

評価:★★★☆☆

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