第2話 照代、時をかける

少しずつドラマとしての輪郭が写し出されてきた感じか。
親子関係を軸に物語が展開しており、どの家庭も苦しい環境を
強いられている中で、親子としての絆を今一度考えさせられる
ような展開になっている。
時折目の前に現れる幽霊・福田麻由子もまた黒川智花と同じく
両親に放られて、この民宿に流れ着いたという共通項が有る
ようだ。

今回は子供の幸せを思うのならば手元に置いておくべきか、
富豪の親戚に預けた方が良いのかという葛藤のある展開を
用意した事と、時間を巻き戻す不思議な力を持った時計
を持つ中で、他人に気遣う素振りを見せない黒川智花が、
残り一回の不思議な力を他人の為に使うことが出来るのかという
面白い選択を用意した話だった。

ただ残念なことに、この話も友人を金で売る素振りを見せた
事で何だか違和感を感じたし、木村多江とさくらの関係も
出会ったばかりのようなのに親友の間柄のようで、
よく分からなかった。

また佐々良という土地についてもう少し神秘性を思わせる
背景を描いた方が良いのかもしれない。

今後幽霊たちが主人公らをどんな形で展開を示唆していくのか、
またメールに送られてくる励ましの言葉を送っている人物は
誰なのか。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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