第2話 負けてたまるか |
香取のアシスタントに付くことになった伴だが、仕事に付いて
いけず、仕舞いには居ない方がマシだと言われる。
落ち込む彼の前にあすかの一言でヒントを得たように立ち直り
を見せる。
ドラマの流れとしては悪くない。
元々経験の有る人間なので、少しの道筋を与えられるだけで
主人公は正しい道を歩み始める。初回で見せたような調子の
良さが災いし、少し道が開けたところで怪我を負ってしまう
辺りは、この人物の性格を現していて自然の流れだった。
辛いとき苦しいとき、何に縋るのか。
八方塞がりの状況の中でどういった打開策を見いだすのか、
とてもシビアな感じで演出された話しで良くできている。
継続こそが力なりという時期もあるのだろう。
逃げないことも才能だと言っていたが、初めから何でも出来て
しまう人間は誰もいない。
料理のレシピ同様に、厨房の中でもそれなりの手順があり、
レシピが頭の中に描くことが出来れば、そんな手順も自ずと
分かってくる。
ドラマで良かったのは、蔑むばかりのキャラクターだと思って
厨房の面々が、所々で歩み寄りを見せている点か。
特に今回の香里奈さんの使い方は絶妙で、伴を蔑んでいると
思っていたが、実は羨む部分が有ったことで、一気にその存在
を認めてしまった事だ。
何でも出来る主人公ばかりが蔓延るドラマの中で、こういう歯を
食いしばりながら認められるために頑張るドラマも時には良い
ものだね。
guest
須永慶、山田洋、青山玲子
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)