第7話 恋のパスタ対決

ホールでの積極の仕方を見ていた与那嶺から、そこには愛がない
と言われた伴は、愛とは何かを考える。

試合には負けたが勝負には勝った。
そんな感じのする展開だった。

ドラマとして面白いのはホールの仕事の中で出された課題
でも有ると思っていたのだが、料理対決の中で答えを見いだ
した点か。それと同時にレストランにとってホールの仕事
とは何なのかを的確に指摘した内容でもあり、とてもよく
出来ていた。

料理を作るのは厨房ではあるけれど、厨房は客の顔色は伺う
ことが出来ない場所でもある。客の状態を事細かに分析し、
調整するのはホールの仕事で有り、冒頭で何気なく流された
パスタを急かすエピソードにはそんなホールの役割を表現した
重要な意味として利用されている。

自己満足のために作る料理と、客が今最も望んでいる形態で
出す料理の違い。
本来ならば客が最も望んでいる物は料理人には分からない
訳で、料理対決でのエピソードは、上述した流れを無視して
いる。しかし料理人としての志を示すエピソードとして
とても良くできていると思う。

さて次の職場はドルチェか。
謎の人物ほっしゃんとの絡みが実に楽しみだ。

guest
池内博之

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system