第8話 デザートの魔法

ドルチェを担当している織田が怪我をしたために、支配人の
美幸からアシスタントをするよう命じられる伴。
内向的な性格の織田は手伝おうとする伴に対して要らないと
突っぱねる。

変わり者キャラクター・織田との絡みって事で、実に興味深い
話しになった。興味深いのはストーリーではなく、寧ろ織田
というキャラクターに課せられた設定にあるのかも知れない。

どうやって彼とうち解けていくのか。
一筋縄ではいかないキャラクターゆえ、常に変に張りつめた
緊張感が漂っているし、色んなコミュニケーションに対する
彼のリアクションは、それだけでドラマとしての妙味に繋がっ
ていると思う。

ホールでの仕事や厨房での仕事にはないドルチェという仕事。
それらを現場で学習していく展開で経験の浅い伴の成長物語には
とても良い題材であるし、織田がどんな経緯でこのイタリアン
レストランに来たのか、知りたいと思う情報で溢れていた。

職場での人間関係は重要な物の一つではあるが、技術的な
問題も含めて相手の事をリスペクト出来る人物なのかという事が
重要で、料理人として活躍していく中で如何に技術を盗むかに
焦点を照らしたところは良い着眼点の切り返しだと思う。

それと随分バッカナーレのメンバーともうち解け合ってきた感じも
ドラマの中ではとてもよく映る。
伴が悩んでいたりするとすぐに他のメンバーが気がつき声を
かけてくれる環境。敵対していたかに思えた香取さえも
暖かく見守ってくれている。とても良い雰囲気のドラマに
なってきたと思う。

水田芙美子さんのblog
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guest
町本絵里、水田芙美子、佐藤祐一

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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