明日から厨房に配置替えされる事になった伴。
それは一年ぶりの厨房であり、目標にしていた料理人としての
居場所でもある。これ以上に無い喜びをかみ締めるも、
かつての先輩に偶然会った事から、再び苦悩することになる。

自分にとって仕事とは何か。社会人とは何か。
更に飛躍すれば人生とは何なのかを考えさせる内容で、
順風満帆に行かない所がドラマだなと思う。

新しい場面に遭遇すると新しい苦悩が発生し、その解が自分なり
に見えてくる様になると、精神的に一歩成長した様に感じる。
技術的な進歩ばかりでなく、精神的なものを描いている為に
ドラマとしてはより深くより面白く感じるのだろうね。

苦悩している時に一番の清涼剤になるのが、やはり同郷の友であり
かつての恋人。
一緒になって思い悩む姿、一緒になって解法を見つける姿は
とても心強く思えるだろうし、初心に返る事が出来るのが
強みだと思う。
そんな友達に掛けてあげられる言葉は、自分に言い聞かせる為の
言葉でもあり、もう登場しないかもしれないと思っていた恵理
の再登場シーンとしては面白く描いたと思う。
恋に言及しなかった所も良かった。大抵この手のドラマならば
恋も仕事も欲張りに得てしまうからね。

今回のサプライズは、ほっしゃんが歌ったことかな。
まさか相談に乗るとは思わなかったし。

さて来週は最終回か。
伴を見て鉄幹も感化されたものが有りそうだね。
果たしてどうなるのか楽しみ。

guest
姜陽雄

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)