新しく出来たマーケティング部に部長からの信任の厚い派遣社員
篠原涼子が配属になる話し。

出来ない派遣社員・加藤あいの成長物語であると共に、
彼女の人生観に影響を与える程の人物である凄腕の派遣社員
篠原涼子を描いたドラマ。

複雑な人間関係を拒否した感じの言葉数の少ないストイックな
女性が仕事を淡々とこなしていく様は、最近の篠原涼子の18番の
役どころといった感じの人物造形。そんな彼女と対比される
キャラクターを配置して、成長を促していく様は、近年のドラマ
では結構多く見られるのではないだろうか。

クルクルパーマを気にする大泉洋が芸能界で形成されたキャラ
クターそのままに登場している辺り実に好感の持てる作りだと
思う。

篠原涼子の造形は、「女王の教室」の天海祐希に通じるところも
有り、言葉に裏打ちされるあらゆる能力を秘めた人間である点が
興味深く映り、一見すると無味乾燥な人間の中からどんな味の
話しが飛び出してくるのか、とても期待させるものがある。

社員以上の能力を備えた彼女が、何故定職に就かず派遣として
居座っているのか。威張り腐っている社員を相手に、社会的にも
弱者な立場である彼女が、そんな社員を上回る業績を上げていく
ところに旨味が詰まっているのかな。

権力に負けないほどプライド高く生きる様と自分の信念に
忠実に動く様が、ドラマにも一本太い支柱を築き上げており、
なかなか一般では出来ないことをやってのける様が共感を得る
のだと思う。

今後に期待。

板谷由夏のblog
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城田優のblog
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評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)