第4話 悲しい恋とお時給

派遣として赴任してから初めての給料日。
働かない正社員のお陰で給料がもらえると豪語する篠原涼子とは
逆に、家賃さえ払えないと悲観する加藤あいの話し。

派遣と正社員の立場の違いはこれまでにも散々描かれてきた。
今回はそんな立場の違いを踏まえた恋愛論が展開された。

冒頭から派遣と正社員の結婚披露宴でのエピソードが披露された
が、スーパー派遣である篠原涼子ならば、どんな態度を
見せるのかがドラマとしての見所といった感じ。

実力主義である大泉洋の中にも普通の派遣とは一線を画する
彼女に対して実力を認め始めてきた。会社で積み上げてきたもの
が無意味にさえ思えるとまで言わせた彼女は、派遣冥利に尽きる
と言った感じだろう。

ただこれまでに対立した関係であったり、派遣を差別的な視点
で眺めている彼のことをそう簡単に好きになるはずもなく、
心を開くのもまた時期尚早と言った感じなので、篠原涼子の
とった結論は有る意味自然の流れに沿ったものだと思う。

今回サプライズ的な要素として、スーパー派遣の彼女が高熱を
出す場面が有り、どう乗り越えるのかと期待してみていたのだが
病気は週末を使って治すという教訓を残しただけで、後はど根性
有るのみといった感じはやや物足りなかったか。
しかし病気にかかる姿を見て、彼女も生身の人間だったかと
思うと何処か安心するものが有った。

加藤あいの成長物語は、自分の信念もなく周りに流されるままの
彼女に対して派遣としての有るべき姿を教えたことと、派遣だけ
に留まらず、人間としての教えを上手く伝えた感じかな。
彼女が尊敬して止まない篠原涼子のスタートもまた安い時給から
始まった事を聞いて少しは元気が出たと思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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