第5話 お時給インベーダーとナマコ大先輩

小松政夫がリストラの対象になり、嘱託契約の更新は無いと
いう人事部からの辞令が下される。小泉孝太郎らはなんとか
手柄をあげるような仕事を与えて結果を出させようとする。

デジタル化の時代、アナログ的人間の必要性を説くのは
時代に添ったテーマでは有るのだけど、前提として小松政夫的
キャラクターの仕事の出来無さ加減があまりに酷く、例え
一時的に居残ったとしても、会社内での本人の居場所が
無いのではないかと思わせるような作りだった。

松方弘樹とは肩を並べるほど有能だった営業マンのハズが
デスクワークに伴いここまで能力が衰退している姿を見る
のはちょっと忍びない。

能力や結果至上主義が必ずしも当てはまらない会社って有ると
思う。この会社も社員のルーズさを見ると、そんな会社だと
思うが、それにしても市場調査の為にデパートに行き、ゲームで
遊ん来ては、帰りにゲーム購入して来てしまう様な社員は、
正直クビも当然だと思うぞ。

出来れば演出上もう少し情に流される様なキャラクターで
攻めて欲しかった。

篠原涼子は一貫して正社員叩きを行っているわけだが、
彼女のデリカシーの無さが悪いのか、彼女の言い放つ正論に
対して反論も出来ない正社員キャラクターが悪いのか、なんとも
微妙な駆け引きの感情が渦巻く。

少しずつ大泉洋との絡みは強引にも思えてきたし、彼女の中で
言葉とは裏腹に、仲間意識が芽生え始めて来たキャラクターは
どうもドラマとしての良さが失われつつ有るような気がしない
でもない。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system