第6話 残業バレンタインと涙

バレンタインのチョコ販売のイベントにて大変な失態をやらか
してしまう篠原涼子と大泉洋の話し。

このドラマ派遣社員としての主張は本当に上手い具合に作ら
れていて、日本に於ける待遇の悪い派遣社員の実情を知らせて
みたり、差別的な視線を送る社員に対して肘鉄を喰らわせるには
最高のドラマだ。
ただドラマでは双方向の歩み寄りを見せる為に、人間関係
に於いて意固地になる派遣社員に対して、それを分からせる
様とする作りになっている部分が、二つの要素の間でケンカ
してしまい、微妙な雰囲気のドラマになっている。

スーパー派遣としての物語だけならば、これまでの日本ドラマ
の典型のようになってしまうので、こういった要素も加味され
ての事だろうが、一体原作者は篠原涼子という人物に何をやらせ
たいのか。

派遣を差別している大泉洋と派遣差別を訴える篠原涼子の対局
した関係を闘わせる中で、上述した実情を訴える方法は本当に
上手い。マイクを通してチョコを買いに来た人々に客観的な
判定を委ね、当然、篠原涼子の主張に部があるためにチョコ
を破棄して去っていく姿が表現される。この場面では、日本に
於ける派遣社員の多さというものも同時に描いており、それが
無視できないほどの存在である点もよく描いている。

相変わらず主人公の資格の多さを露呈させる作りでは有るのだが、
口の悪さも同時に備えており、社員と融和しろとまでは言わない
モノのもう少し言い方が有るのではないかと毎回の事ながら
思わせる展開だった。

社員にケンカをふっかけて、それが社員を奮起させる活力源に
なる様な展開だとこれでも間違いではないんだけどね。
自分の事だけでなく社員も上手く使い、業績を上げてこその
スーパー派遣の様な気がしないでもない。

工藤里紗blog
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