第11話 史上最高のプロポーズ

司の記憶も戻らぬまま退院する。
あきらの提案で司の快気祝いを盛大に行うことになる。

大団円になる事は火を見るより明らかであり、典型的な日本
ドラマのエンディングに向かって一直線な話だけれども、
そんな中でもどのような過程を経て記憶を取り戻し、母親に
二人の関係を認められるのかという二つの興味が存在していた
と思う。

思い出の味であるクッキーが"本物"を見極める為の上手いアイテム
となったし、雪山で遭難するという実にベタな展開の中にも、
かつてデートしたときの展開とダブらせ、記憶を思い起こさせる
展開は、有る意味2シーズンという長いスパンの中で築き上げた
二人の絆を結びつけたものを上手く使った演出だなと思う。

記憶を取り戻したことを証明するかのような、司の寒い"言葉
遊び"で締めくくる辺り、遊び心のセンスも有ってなかなか
良かった。

僅か2話の登場であった海・戸田恵梨香。
流石に好きだ嫌いだの展開は早急すぎる感じもするが、最後の
最後で強力なライバルの登場によってドラマにアクセントが付
いたし、存在が憎たらしく感じる程に、司とつくし二人の関係
を際立たせる効果があったように思う。

最後の武道館もなかなかこのドラマを締めくくるに値する程
豪華な演出だった。

guest
東野幸治

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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