結婚を前提とした付き合いを申し込んだ三浦誠二。
石原さとみも快諾し、父親・賢太郎にも正式に認めてもらおうと
面会を求めるが、彼は断固として会おうとはしなかった。

見ている人の世代や状況によっては案外父親・賢太郎の行動に
共感し親身になれるドラマなのかも知れない。
勿論その逆に世代によっては父親の監視の目の厳しさに、父親
という存在の煩わしさ、娘の言動に肩入れ出来る人が出てくる
のも当然のドラマだ。

娘の恋人から正面切って娘との交際を求める話しを聞きたく
無い心理・心境。仕方がないと分かっていてもいざ相手から
それを聞かされると理屈より先に言葉がつい出て、関係を
否定しようとしてしまう。

父親からの独立を図る娘と、何時までも可愛い娘のままで
居て欲しいという父親の願いの葛藤が面白いように演出された
話しだ。

非の打ち所のない彼の性格の良さを見せられて妥協せざるを
得ないところまで追い込まれる。
しかし想像を絶する衝撃の場面を見せられたことで、再び意固地
になる父親。有る意味二人の関係を否定すべき欠点を探して
いるだけに、父親にとっては格好の良い材料を提供したと言って
も過言ではない。
コメディとしての定番だと思うが、凄い剣幕で怒り顔の父親に
怯える娘達の姿は何処か可愛らしかった。

父親唯一の弱点なのかも知れない、母親の居ない家庭。
それを口走る娘に非情さを感じるが、それ程切羽詰まった状況
なのかな。

しかしこのドラマ、今後どんな風に物語を繋げていくのだろうか。
似たような状況を引っ張るには少々辛い感じにも思える。

guest
島津健太郎、細野太郎、八代貴晴、杉本悦子、坂本和代
七生奈央、関根綾佳、難波いっしん

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)