第3話 嘘から生まれた恋

先日のデートで、ユリは圭祐の事を森山リュウと勘違いして
会いに来たことが分かる。
お前から森山リュウという肩書きを取ったらただのオッサンだと
いう風太の言葉。このままの関係を続けるべきだという助言にも
耳を貸さず、会わずにフェードアウトしようと考える。

明石家さんまさんの妄想・願望的ストーリーが今回もまた展開
された。
今でもシンデレラ・エクスプレスという名称が使われているのか
はどうか分からないが、さんまさんは自分のトーク番組の中で
よく理想のシチュエーションの一つとしてシンデレラ・エクス
プレスで別れるカップルの話しをしているので、彼の意向で
シナリオが作られていると思われる。

長澤まさみとの東京駅プラットホームでの別れのシーンで新幹線
のドアが締まるときのドア一つ隔てた二人の気持ちの寒暖の差は
ストーリー上、実に興味深いものなのだが、上述したさんまさん
の願望的ストーリーである事が意図して伝わってくると、それ
だけでなんとなくゲンナリするものがあるな(+_+

今回の展開を見るとドラマの大まかな全体像が分かってきた感じ。

自分が森山リュウでは無いとバレるまでに、如何に小説の中で
描かれている圭祐の人間性を刷り込み、その中の人物像に惚れ
させるのかがポイントなのだろう。
人を愛するという事は外見や肩書き、そして年齢では決して図れ
ないものをドラマの中では表現しようとしている。

今回は随分と圭祐の苦悩が描かれた。
正直に告白すべきかどうか。一度自分の中で嘘の自分を受け
入れてしまえば、繰り返していくウチに罪悪感も薄れてしまう。
今回は有る意味最初にして正念場だったのかも知れない。
告白したくても不可抗力でそれが出来ないという繰り返しの演出
にくどさとわざとらしさが見られてちょっと退屈な展開だったが
やりたい事はよく分かった。

風太は実にソツの無い人間だと思う。
圭祐の事を応援しているように見えて、実は小説のネタ作りの
為に彼を利用している感じか。今後も小説作りのために協力して
いくのだろう。

guest
八十田勇一、椎名泰三、大塚洋、菊池均也、中村昌也、荒川仁彦
植村りんこ、黒澤佐知子、高田郁恵

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