第9話 運命の再会

圭祐はユリと別れた後、ユリの母・絵里が待つレストランに
向かう。久しぶりの対面。絵里は娘を混乱させたくないとして
今日の日のことは内緒にしようという。ユリが圭祐の娘なのか
については一切答えなかった。

このドラマに残されている醍醐味は父親が誰なのかという事だ
と思うのだが、その事についてあまり盛り上がらせようとする
意図がないのか、淡々とした印象が残る。

一時期の韓国ドラマというと必ず出生の秘密がドラマを盛り
上げる要素として活用されていたのだが、日本のドラマでも
そんな要素を使うのならばもう少し気の利いた展開を用意
しても良いのでは無かろうか。

未だにドラマでは愛だ恋だと言っているが、それが成立
するか否かについては血の繋がりは重要なファクターだと
思う。それなのに主人公らに緊張感もなくそれを口にすると
いうのはどうも納得がいかない。

圭祐と絵里が彼氏だったという事実は前回の展開からすれば
衝撃的なものだと思う。
ただユリはそんな衝撃を受けているのかいないのか良く
分からず、母親の元彼氏だったという事実を知って、どう
いった気持ちの変化が訪れているのかが上手く表現されて
いない。

圭祐は、絵里もユリも家庭も同時に丸く収めようとして
いる感じがなんとも微妙に写る。最後にユリが見送りに
くるのを期待している意味がよく分からず、結局圭祐は何が
したいのだろうか?会うのは最後だと語ったことでユリが泣いて
すがるのをみたいのか?
ユリにしても約束をすっぽかしてまで彼に会いに行く意図は
何だろうか。その辺に説得力を感じない。

今回一番良かったのは、圭祐の娘。
父親が東京で何をしているのか、朧気にも想像しながら
心配して引き留めようとして居るんだろうね。
今まで殆ど会話の無かった娘が家庭を壊されまいとして
彼女なりに防衛策をとるっていうのがなんとも健気で良かった。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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