第5話 ホテルをやめる日

ホテル買収を企む水沢には複雑な生い立ちが存在した。
彼のことを信じたい思いとの狭間で揺れ動く杏子。
水沢はそんな杏子に有る提案をする。

買収から手を引いたら一緒にアメリカに来てくれるか?
ホテルで働く人々を家族のように慕い、そんな人々が情熱を注い
でいる場所を、自己犠牲の元で阻止できると分かった彼女の
心情が揺れ動く話しで面白かった。

あかねを取り戻す方法論の中にヤクザを組み込む辺りが韓国
ドラマっぽい演出で有るが、森本会長の傲慢さが見えるほどに
彼の野望を阻止した後の達成感を味わえるというモノ。そういう
意味ではドラマを面白くさせるための悪キャラらしい存在感
を発揮していると思う。

新たな融資のための条件として経営監査の人間がホテルに
やってくる。信じて欲しいと言った傍から水沢のホテルに対する
反逆的なやり方に怒り心頭だが、放漫な経営を引き締めるために
必要な事ならば仕方がないと思う。今まで敵対していたから
からこそ理解しているホテルの弱点を補おうとして、自ら悪者
になって会社の再建に必要な事を行う彼の凛々しさと切なさが
上手い様演出された話しだと思う。

因みに今回の脚本は江頭さんではなく横田理恵さんでした。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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