第8話 敵の手に渡ったホテル!?

森本の目的は単なる買収による経営の健全化ではなく、
買収後、このホテルの土地を売却することにあった。

形は違えど皆ホテルの事を愛するが故の行動。
従業員たちの誠意が水沢に伝わった話しで有り、そんな気持ちを
助長させるかのような森本の極悪非道なやり方さを演出した話し
だった。

そして最も気持ちを転換させるに重要な役割を果たした兄妹として
の絆。

愛情が先行した関係の中で、後から義理の兄妹で有ることが
分かるっていうのは韓国ドラマとしての十八番では有るけれど、
日本版ではやや水沢と杏子の間の愛情の度合いが伝わるモノが
少ない気がする。
この辺は絆というものに重きを置く韓国人とは違って、
ポーカーフェイスを貫く日本人ゆえの不利な感情表現の違いが
現れていないかな。

また森本のヤクザを使った妨害工作。
韓国の場合、企業とヤクザの癒着が当然のように描かれており、
成功のためには汚い部分もあるというドラマの中の暗黙の了解
が有るんだけど、これが使えるのは韓国版だからこその展開で、
日本のドラマにこの強引さを乗っけると不自然さ極まりない。

3%の株主を巡った争いの中でも、ホテルマンとしての姿勢を
乱すことなく対応した緒方総支配人の対応は素敵だし、
相手の弱味である裏帳簿の件を使わずに処理しようとする
馬鹿正直な感じがホテル側に感情移入するに値するだけの題材を
生んでいると思う。

さて来週はもう最終回か。
愛情の行方とか中途半端な感じは否めず、この辺をどう処理
していくのか。

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