株主総会までになんとか多くの委任状を手に入れたい両軍。
議決に於いて勝敗を決すると思われる最後の3%株主である
水口夫人もキクチの手に落ち、いよいよ東京オーシャンホテル
側は追い込まれる。

最後の最後まで人間不信に陥りそうな展開も、真相が明らかに
なって行く内に、それらが策略である事が判明するなど
なかなか面白く作って有ったのではないかな。

勿論強引な描写も数知れず。この辺は20話有る韓国版を無理
矢理、日本サイズへと圧縮した為の弊害なのかも知れない。

なんだかんだ言っても裏帳簿を告発せずに勝利したという事が
重要な作りで、正義側には一片の曇りもなく勝利し、悪党側は
裏切り有り、全ての悪事がバレて破滅有りで、見ている方と
してはスッキリする作りでは無かろうか。
しかしそんな悪党にも信じて待ってくれる人間が居るのだから
全てに於いて収まり処の良いドラマとなった。

兄妹と恋人の狭間で揺れる微妙な恋心。最後には今の生活を
全て投げ打ってでも好きな相手の元へ行くのかというドラマ
らしい選択が有ったが、ホテルマンとしてこのホテルに対する
執着心を描いてきたドラマだけに、この辺の説得力は有った
と思う。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)