第9話 余命2ケ月!!奇跡の手術

北洋病院の朝田を頼って訪れたのは、音部美和とその息子
雄太。2年前に朝田がアフリカのNGOで働いている時にバチスタ
手術によって治療した患者である。年を経て心機能が悪化
し、心臓移植を考えていたのであるが...。
一方、明真大学附属病院の野口が倒れる。

ここらでドラマとしては最高潮に盛り上がるはずなのに、
個人的にはテンションが下がってしまった。これまでが出来す
ぎていた気もするが、結果がミエミエの手術だったし、全てが
想定内の内容だったからだろうか。

野口と善田の関係が描かれた。
大学時代の同期で、野口は善田の技量に勝てないとみるや
途端に技術を磨くのを辞めて、政治力を発揮して今の地位に
上り詰めたという。
興味深いのは、過去の野口の立場は現在医者としての資質の
無さに悩んでいる伊集院と似たような境遇にあることか。

当時の野口とは違い伊集院には心をケアする仲間がいる。
このドラマで強調していた仲間の存在と自分の限界を知り
自分のやるべき事を明確にする事で、再び自分を取り戻した
彼のエピソードが挿入された。

今回ドラマとしての問題は野口の態度にあるが、片岡も馬鹿
ではないので契約の中に何らかのカラクリが有るのではなか
ろうか。額面通りの展開だとあまりにも片岡がマヌケ過ぎる。

冒頭からちらつかせている9歳の子供の心臓移植の件がイマ
イチよく分からない。
15歳以下の子供の臓器移植は元々日本では認められていないの
ではないか?例え明真が移植可能な認定されても法律が許さない。
片岡が野口との間で駆け引きされていたのは何のことなのか?

で、片岡一美のエピソードはなかなか面白かった。
彼女も過去に医者に助けられたことがあるみたい。
誰であろうと患者が目の前にいれば手を差し伸べるのが医者
としての責務だとする朝田の姿は片岡が理想とする医師像
の合致する。
そんな彼を簡単に手放すことは絶対にないだろうね。

guest
長野里美、田中碧海、島津健太郎、向井修、久松信美
中村星哉、岸部大輔、小島康志、杉本妃音奈

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