第8話 薔薇の女

新進気鋭の画家・澤井の作品のモデル玲子が何者かに殺害される。
死亡推定時刻は朝の5時。化粧や衣裳も綺麗にしてきた事からも
大事な人との面会を控えていたと思われる。果たして殺したのは
誰なのか。

捜査線上にあがる容疑者は画家の澤井、又は澤井の妻でキャスター
の奈津美。そして第三の男の存在だ。
アリバイをどのように崩していくのか、そして第三の男がどんな
具合に事件に関わり合いを見せるのかがドラマとして面白く
よく出来ていた所である。

やはりドラマとして興味深いのは、殺意を抱いた奈津美には
どんな動機が有ったのかという事であろうか。
浮気程度では動じることのない人物であったが、彼の成功を阻害
するモノを排除していく愛情の入り込み具合は、まるで
彼の恋人というよりも母親であり、年上女房という素材を上手く
活かした作品だった。

実際に殺害に手を染めた山根があっさりと自供してしまったので
事件としてどうなるかと思っていたが、殺人教唆という形で
関わらせた辺りよく出来てシナリオだと思う。

因みに脚本は今回も深沢さんではなく江良至さんだった。

guest
高杉瑞穂、野村真美、吉田智美、小市慢太郎、坂口理香
三谷侑未、石井洋

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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