第4話 卒業・・・涙の初執刀

相反する関係だった研修医・小西真奈美と指導医である生瀬勝久
の呼吸が合い始める。
そんな中、彼は彼女に異例ともとれる初の執刀医を命じる。

産婦人科研修最後に大きな課題を与えた話しだった。
助手としての仕事はやり尽くしたわけだし、残された事は実務医
としての活躍だけだ。

自分の事ばかりで患者の不安な気持ちに気がつくことなく、
見失っていた気持ちを喚起させる話しで良くできていたと思う。

ドラマとしては初めての大役に対してプレッシャーに打ち勝つ話し
ばかりでなく、病院としての暗黙のルールやモラルの問題を取り
上げたり、マタニティブルー化している患者に勇気を与えるなど、
色んな要素を織り交ぜて作った感じのドラマになった。

患者の母親が祭壇に向かって祈り続けるなどオーバーな演出も
有ったが、こういうのは意外と奇抜な体験談的な要素が含まれて
いるのかも知れない。

何故生瀬勝久が執刀医を命じたのか。
嫌われていたハズの彼女が、信頼を得るくらいまで成長した事を
名実共に実感させる作りであるし、初めは看護師達からも
馬鹿にされていたハズが、一丸となって彼女の応援に付くなど
努力が実を結んだ形で見ていて気持ちが良くなる話しだった。

guest
浅茅陽子

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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