第3話 醜聞

千種梯二郎が仕掛けたビルがオープンする。
オープニング会場では派手に自らの力を誇示しようとするが、
肝心の主賓として招待した副総裁がなかなか来なかった。

これだけの成功を収めても未だに政治家先生たちには小馬鹿に
される千種梯二郎の内に潜む憎しみのパワーと、そんな先生方
を利用しないとその状況を一新させる事が出来ないもどかしさ
が伝わってくるような内容だった。

今回も東野に助けられた面があるが、密かにその力を利用しつつ
も彼から脱却を図るべく色んなコネクションを作ろうとしている
不敵さが、彼の中の野心と相まってとてもスリリングな演出へと
繋がっている。

ただ残念なことに派手な事象が存在せず、見た目には地味な展開
そのものであり、最後に来て随分物語が動いた気がするが、
もう少し動的な描写を増やして欲しい気がする。

千種梯二郎という人物のカリスマ性に群がってくる女性陣。
三者三様の役割を発揮しているおんな達が、互いの権益の為に
いがみ合っている辺り、壮大な野望に燃える力のある男の魅力さが
表現されていて、主人公を引き立たせていると思う。

guest
吉見純磨、土田真里恵、川口翔平

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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