第8話 過去に蘇える愛憎

東野を裏切る最初で最後の賭け。
外資に市場を開放し巨額の利益を得ようとする運営の民営化派と、
ハゲタカたちに利益の流出を阻むカジノ運営国営化派の思惑の
違いがどちらに有利に働くのか。

言いなりで飼い慣らされていた感のある梯二郎が反旗を翻し、
ついに優位に立つという展開で面白かった。
ただ展開が入れ替わったときはもっと豪快な展開を用意すべき
で、相変わらずこのドラマ地味で淡々とした感じにしか見えない
のがドラマとしての盛り上がりに欠けるところだ。

ドラマとして微妙に感じるのは、東野の手を離れても結局
海江田という存在が有る限りは、どれ程の自由が存在している
のかという事か。

それと同時に梯二郎と百子の間に意外な結び付きがあった事。
これはサプライズとしては最高であるが、運命とはいえちょっと
出来すぎな感じがしないでもない。

やはり"足の綺麗な女性"百子の出資をした方が負けになるのか。

百子のキャラクターがどうも苦手で、この人間は頼めば幾らでも
周りが金を出資してくれると思っている根拠のない自信感は
何処から来るのだろうか。
夢だ希望だと言っている割に、周りの存在が無くしては何も
出来ない彼女の姿が、なんとも滑稽に写る。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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