第4話 メイド桃子、秋葉原で愛を叫ぶ

ビルの屋上で、メイド喫茶の店員・品川真理が殺害される。
容疑者としてその店の常連客だった小説家・塚田浩平が検挙され
た。何度も彼女に付きまとう彼の姿が目撃されていたのだ。
しかしそんな塚田浩平も自殺して亡くなる。

今回のシナリオは1話を担当した真柴あずきさんだった。

時間が戻る前と後とで違うのは、亡くなったハズの品川真理が
助けられた事。そして容疑者の塚田浩平の名誉が回復している
事だ。

全てがハッピーエンドで片付けられなかった訳だが、余韻を残す
形で単純にハッピーエンドを演出するよりも感じるものが大き
かった。更に色々と想像させるものが有り、実に奥深い展開に
なったと思う。

ドラマとしての絶妙さは、何と言っても時間が戻る前の事件の
顛末がどういう形で起こったのか、全てが語られていない所に
有る。
品川真理が盲目的に愛している江本弘樹。
裏切られても尚も愛するこの心理確かに分かりづらい。

ただやりとりを見ていると二人を殺したのは間違いなく
この男であり、自殺したと見せかける偽装工作をしていたのでは
なかろうか。

チェスの駒・ナイトに関しては正直あんまり気の利いた演出に
は見えなかった。記憶を戻すためのアイテム程度にしか感じず
ラストで駒を渡すときも、愛していたのは桃子ではなく、品川
真理で有ったので、なんとなく彼女に渡す心情が微妙に分かり
ずらい。
また最後の小説のあとがきも品川真理に読まれることなく、
桃子にだけ真相が伝わる現実はなんとなく切なかった。

guest
小出早織、坂本真、泉政行、山口美也子、中村まこと
棚橋ナッツ、山下修一、藤島ゆうや、川合千里
ケイテリン・ジルソン、布施曜子、中嶋聖、松井正樹

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system