父親と子供たちの同居生活が始まる。
子どもたちが通う小学校で近く運動会が有ることを知り、
篤も渋々行くことに決めるが、次々とその日にやるべき事が
重なり始める。

今時の運動会事情を色んな所で盛り込んだ話しだった。

近所からの苦情で練習であってもなかなか音楽を流せない事
だったり、順位を付けることについての賛否両論、前日から
場所取りのために並ぶ父兄達の実情、そしてなんといっても
衝撃的だったのは、いちいち運動会に出席を報告し、パスを
貰わなければならないという現実だ。
盗さつする人がそれだけ多い現実が有るのだろうが、ブルマから
短パンになった今でもマニアは狙いを定めているのだろうか?

ドラマは長男の運動音痴について、ビリになることに関する事
の価値観を描いた。

ビリになる事を悪いと思わなければ良いという父親。
完全に競争社会を否定し、最初から努力することから背を向ける
ような発言だが、真剣に悩んでいる人には何処か安心するような
発言だ。
自分には努力しろと言う資格がないとの事だが、仕事する父親
の背中を上手い形で子供に影響を与えたと思う。

篤はつかみ所がないキャラクターだが、逆に誰からも愛され
そうな部分も持ち合わせているね。
今の世の中、こんなマイペースな人間が居ても良いかもしれないと
思わせればドラマとしても成功だと思う。

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評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)