第7話 恋と花火はいつ散りますか?

写真は花火大会の時のもの。
この写真には元彼に呼び出されたエリは写っていない。
この日は吉田礼が多田哲也に告白されて付き合うことになった
忘れられない日でも有った。

"自らの殻をやぶらなければならない"
そう何度も妖精に諭されてきているので、このテーマ自体は今回が
初めてというモノでもない。
しかしそれでも告白だけはなんとか食い止め、自分の方が先に
告白しなければならないという切迫した状況だ。

ドラマとして興味深いのは、これまでなかなか変えられないと
思っていた未来も、そんな自分の殻さえ破る事が出来ればその可能
性が有ることを端的に知らせたこと。
鶴見尚が奥エリに対して行ったことを岩瀬健がやっていたとする
ならば、現在に戻ってきた時に吉田礼の隣にいたのかも知れない。
そう思うと段々と物語が核心に近づいている事を感じさせるエピ
ソードでも有った。

タイムスリップものだけ有って時代を象徴するアイテムやら流行
を巧みに取り入れている演出も見事だ。
ワールドカップ後に訪れた「冬のソナタ」ブーム。そして合コン
での王様ゲームなど、今にして思えば死語であるが、確かに
時代を彩った事象の一つだ。
この辺の演出はスタッフの遊び心でも有るし、物語としても
重要に使われている。

まさか榎戸幹雄がこのカラクリに気がつくとは思わなかった。
不確定要素として発生したこの仲間を使って、どうやって
健にとって都合の良い未来を作っていくのか。
現在の幹雄は確かに気がついているが、過去に戻ったところで
どの時点で気がついているのかもきになる所だ。

余談だけど、何事にも真剣さは必要だね。
今回ハレルヤチャンスも一度目はタイムスリップできず、
何度か好きな事を臭わす行動をとった健も相手に信用してもらう
には至らなかった。やっぱり誠意が伝わる時と場面で言わないと、
伝わるものも伝わらないと思った。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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