第8話 年越しに流す涙は本物ですか

写真に写るのは初日の出の時の五人+多田先生。
多田と礼がつきあい始めて初めての年越しの日だった。

彼女の気持ちではなく自分の気持ちを変える為の努力。
二人を別れさせる様に動くのではなく、礼に対する気持ちに
踏ん切りをつけ、仲間達との距離を置く作戦。

過去の段階で諦めがつけば、現在の自分は晴れやかな気持ちで
礼を見送ることが出来るのだろうか?

相変わらず切なさ爆発の展開だった。
まずなんと言っても切ないのは、吉田礼から岩瀬健への告白。
あれ程好きだという気持ちを伝えられずにいたのに、今回は
あっさりと告白してしまった。それも愛は過去のものとして
描いているために、あっさりと告白できた事実がなんとも
現在の礼の気持ちを現しているようで寂しい物がある。

ドラマとして興味深く映るのは、仲間と距離を置くことで寂しさ
が募るのは岩瀬健だけでなく、仲間も同じ気持ちであるという
事なのかも知れない。

年を取る毎に自然と無くなる物が多いという現実。

一人が仲間から離れることが日常化する事の恐怖心なんかも
あるんじゃないだろうか。それだけ仲間の中で現状を維持したい
思いが強いのだろう。

あのブランドが何かの役に立つのかなと思ってみていたのだが、
今回は特別な演出はなかった。
写真の違いは一見見分けが付かないが、健の中では少し気分が
晴れたようだ。次なる一歩はどう出るのか?

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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