第10話 ラスト・ハレルヤチャンス

榎戸幹雄のお陰でなんとか結婚前の写真が一枚追加された。
それは多田の受賞パーティでの一枚。
結婚直前の時期であり、何も出来ずにアルコールの力を借りて
愚痴をこぼしていた思い出ばかりが残る一枚だった。

ひたすら絶望感ばかりを見せつけられる話しだった。
進行していく時の流れにただただ事態を見守るしか無く、割り
込む隙など一片も無いほど。
結婚とは当人同士だけでなく家族を巻き込んで皆の幸せの上に
成り立つものであるという様に、色んな所で一つの結論に向かう
流れが有るため、これを阻止する事など出来るのだろうかという
演出だった。

吉田礼の中で岩瀬健との関係は過去の関係としてかなり
清算されている感じで、多田哲也の発言の中でも過去以上に
これからの二人の行く末こそ大切なものであると断言している。
その意見に吉田礼が賛同した以上は、岩瀬健が介入する隙間など
存在するのか?

このドラマの良さをここで改めて語ることもないかも知れないが、
子供の時・学生の時の美しき思い出に浸りながら、社会人へと
成長していく過程の中で失うモノの切なさが十二分に演出されて
いる事だろう。
吉田礼と岩瀬健の物語ばかりが決して演出意図ではないこと。

いつも五人で居られた学生時代はもうそこには無く、ましてや
メンバーの一人が結婚などしようものなら、今後はそう簡単に
全員が集まれる事など容易ではないかも知れない。
大人の誰もがそんな場面を経験しているのではないだろうか。

今回は子供の時のエピソードが披露された。
子供の時には素直に出来た感情表現を何故大人になって出来なく
なったのか。この辺に解法のヒントは隠されているのか。
そして努力と挫折の象徴である"Don't Knock N.Y"が、どんな所
で効力を発揮するのか。
次週最終回のかな?結論を楽しみにしています。

guest
宮崎美子、森本レオ、アントニオ小猪木、吉村玉緒、上杉遙
北村海斗、松元環季、小野寺文哉、小野寺慶之、夏八木勲

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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