第9話 鬼伯母との壮絶バトル開始 |
息子を誘惑した。
伯母・信子から飛び出した言葉は予想外の反応で、息子の非を
一切認めようとはしなかった。
詰め寄る尚子に対し侮辱だとして信子は教育委員会に報告する。
息子に対して一片の曇りもなく盲目的になれる唯一の存在。
これが母親だと言わんばかりのキャラクターを尚子にぶつけて
来た。
過保護故の事なのか、息子が偏屈に育つ理由は何なのか、
この家庭の事情も気になる所だ。
しかしそれ以上に周りでは家庭環境が劣悪に育つ人間の多いこと。
これまでクラスメイトを利用して自らの逃げ道を作っていた事
を詫びる珠里亜が再び自らの過去でもあり現在進行形の家庭の
事情に向き合い始めた話しでもある。
尚子も似たような過去を背負ってきたことによって、彼女と
同じ視線に立てた事が心の隙間に入り込む勝機になったのか。
一度心の扉を開いた珠里亜はトントン拍子に回復基調に乗り始め
た。人の誠意は伝わるはずなので母親との関係も時間次第だと
思わせる。
今回は色んな人の良さが見られたと思う。
日向が珠里亜に自らの過去を語りかけて、尚子の良さを知らし
めた事も良かったし、尚子も尚子で、全てを自分だけで解決
に導かずに生徒達同士で解決出来ることを上手く誘導したと
思う。
あまりに酷い中傷に思わず手が出た尚子。
学校を去るとか去らないといった問題になると思うが、
それ以上に泰人にとって刑事事件になりそうな面が数多く存在
するのに、よくぞここまで強気に出られるなと思う。
その辺がやけに滑稽に映る話しだった。
評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)