第10話 恋の大どんでん!?

夫・大輔が入浴中になった電話を手にする妻・真澄。
発信者は香月絢菜。様子を伺いながら応答すると、絢菜は
驚いたようにして電話を切る。
疑っていた夫の浮気を確信に思う妻は翌日夫の居ぬ間に
娘を連れて出て行く。

最終回に描かれるのは、浮気の定義についてのものだった。
このドラマの中の男女はHもしていなければキスもしていない。
大輔と絢菜の関係はそもそも何なのか。

精神的な浮気こそ厄介なもので、体だけの関係の方がまだ
諦めもつくし踏ん切りも付く。
説明の付かない精神世界でのやりとりは、当人同士にしか
伝わるものもなく、言葉だけでは色んな面で他人に証明する
ことが難しいものだ。

真澄がやろうとしていた事を絢菜にやられてしまった。

家庭を守るものとして子育て以外に旦那に対してどのような
貢献を出来るのかと考えたときに、精神的に支えるという夫婦
としての根本的な役割を他人に奪われれば、それは立派な
浮気であるとするこのドラマの主張。

ドラマとして良くできていたのは、妻側にも非を認めさせ、
夫に対してどのような貢献をしてきたのかを考えさせる機会を
与えたこと。そしてその決断を「アフロディーテ流星群を見に
行こう計画」に託したところは、決断としても分かりやすく
伝わるものが有ったのでは無かろうか。

そしてこのドラマのテーマでも有った、3万円のお小遣い。
貧しい中でも大切な人を幸せに出来るということを立派に
証明するものだった。金持ちの代表格として描かれた川瀬との
対比でそれが上手くあぶり出されたと思う。

このドラマ、志摩子が居たお陰で混乱する部分も有ったが、
最終回は彼女の役割に十分助けられたと思う。彼女が居なけ
れば、この二人の関係はもっと複雑なものとなっていたのかも
しれない。

大人になるとなかなか友達が出来づらいというけれど、この
ドラマのように関係が発展していけば理想的ですね。

guest
ヨンア、高橋努、安田良子、伊藤竜也、遠藤たつお

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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