中学生二人が突然失踪する事件が発生する。
三日後、無事に発見されるが、二人には発見されるまでの記憶
がなく、思い出そうとすると頭痛を引き起こすのだった。

今回はなかなか面白い話しだった。

探偵学園の仲間意識と学習塾に通うエリートクラスの競争意識
が上手い形で比較され、面白い感じにキュウの中の仲間を見つ
める価値観があぶり出されたのではないだろうか。

アリバイ工作のトリックをドラマの中で取り込んだのもドラマ
としては面白くなった要員の一つ。推理物ではなんといっても
王道的な要素だからね。

事件解決のためにそれぞれの性格によって違うルートで核心に
迫っていくという展開も実に良くできている。目的は同じな
ので、必ず最後にはこのチームが一つに纏まり一緒に行動を
起こす事になるのだが、今回のテーマでもあった競争意識と
仲間意識の要素を巧みに使い分けた内容になっている所など
はこのドラマ全体のテーマでも有り、良くできている
のではないか。

煽動的活動の先頭に立つ人の事を"神"呼ばわりする辺りも、
現代必須のツールであるインターネットや携帯事情を上手く
取り入れた作りだ。

殺人現場で眼鏡が割れたために他のガラスを使ってカムフラー
ジュするという展開は、「警視庁捜査一課9係」でも使われた
トリックだった。

guest
本郷奏多、神保悟志、隈部洋平、柳田衣里佳、吉武怜朗

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)