女子高生アサブキマヤが寮内で殺される。
なんと殺人事件がインターネット上で生中継されているという
衝撃的な事件だが、現場を調べていると目覚まし時計が30分
進めてあることに気がつく。
果たして犯人は何のために時計を動かしたのか。

インターネット上での思いこみから発生した殺人事件。
分かってみれば殺人動機は虚構から生まれたモノであり、
現代のインターネット社会を象徴する事件の一つなのかも知れ
ない。

アリバイ工作のためのに仕掛けられた時計の細工と
映画などで使われる飴ガラスを使った殺人トリックが今回の
メイン。

亀田殺害について不自然なカメラアングルの謎は、アリバイ
工作のためだった事。そして今回のアサブキマヤ事件でも
同じようにアリバイ工作が行われた。

やはり面白いのはかつては皆映画研究部の仲間だったという
事実だろう。
インターネットで人間関係を形成する時代背景と、成績
至上主義社会がもたらす競争社会の要素を巧みに盛り込んだ
内容で、容疑者は成績での劣等感を持つ人物から始まり、
二転三転する展開で面白かった。

更にトリカブトが混入されたオレンジジュースの行方がとても
面白く演出されており、視聴者の視線を上手く誘導した場面
で良くできていた。

数々の強引な演出があったのも事実だが、この位のクオリティ
が有れば大人が見ても楽しめると思う。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)