第8話 最後に笑う女

窃盗罪で捕まる上川隆也だが、米倉涼子が全てを暴露した為に
殺人罪と殺人未遂の罪までも明らかにされる。

戸谷先生の事が好きなのか嫌いなのか、憎むのか好むのか。
ドラマとしてはその辺の感情が上手い具合にカモフラージュされ、
最後まで彼女の気持ちや去就に興味を引き続けられたことが
ドラマとしての勝因だと思う。
その結果一人の男性に固執する米倉涼子の作戦はとても興味深く
描かれたし彼女の微妙な感情は実に面白く映る。

この米倉涼子の視点ばかりで描かれるために、彼女の視線
からスピンアウトした者たちの行動にイマイチ説得力を帯びて
いない感じを受けるところが少々残念なところか。

また人を殺した事実だったり金銭周り話しはかなりおざなりな
形で存在している。裁判自体にはそんなに比重多い形で描かれて
いないのだが、やはりその中のやりとりには説得力が無かった
感じも受けた。

純愛を超越した狂的な愛情の形は、冒頭からちょっぴり病んで
いる感じで主人公の中で息づいていたものだし、所々でその
ヒントとなるべき提示が有ったので、米倉涼子の行動には何処か
説得力があったと思う。

ところで8話で終わったというのは打ち切りだったのか?
あんまり視聴率の取れないドラマだったか?

guest
中丸新将、志賀廣太郎

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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