加地先生が職員室の先生たちから無視されるようになり、
嫌がらせを受ける事になる。
睡眠時間を削り作業を続けた結果、倒れて保健室に運ばれるの
だが．．．。

怪我の光明って訳では無いのだが、折角掴んだチャンスをみす
みす逃すような行動に出てしまった加地。

生徒たちからは亡くなった藍沢の事しか見て居らず、
生徒を訴えようとしている事に軽蔑され、同僚の先生たちからも
副校長に吹き込まれて、プライベートでの素行調査を行い
学校を訴えるつもりだと叱責される。

冷静に考えればイチ臨時教師に難しい立場を与えたわけで、
双方から裏切りモノ扱いされるような厳しい状況だと思う。
ただそんな立場だからこそ、身軽に行動出来る部分が彼のアドバ
ンテージだと思うのだが、まんまと情に流され副校長の策略には
まってしまった。

墓の花について誰が献花したのかという部分を上手く生徒のストー
カー話でカモフラージュされ、最後に副校長が一人の死を
後悔しているという部分が突然現れるような演出はサプライズでも
有り良かったと思う。

また数字の書かれたプレートが置かれていた事について。
誰がこのプレートを置いたのかについても気になるところだが、
この鍵を開けに行くまでの描写が雰囲気が出ていてもの凄い。
いじめの証拠を掴んで学校を出る時の様子は、まるでホラーか
サスペンスかというくらい緊迫感に溢れていて良くできていた。

これまで生徒たちと向き合ってこず無視して来たという部分も、
ストーカー少年の言うとおり、確かに演出上生徒との絡みが少なく
説得力は有った。ただ上述したイチ臨時教師に多くを望みすぎか。

guest
五十嵐隼士、小須田康人、岡崎宏、高瀬リエ、吉岡夕貴

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)