第8話 第2部!!法廷対決

明日香が転落死した事故から一年後。
原告代理人である珠子が学校を訴える裁判がついに始まる。

イジメの存否・自殺か事故か・学校の注意義務違反に問えるのか
が、裁判の争点。

裁判と称してこれまでの流れを回想し・流れを整理し、より
話しに集中できる様にした作りだった。
取りあえずドラマの流れのセオリーとして、最初に証言人を
呼んで優位に立とうとしたものが、その証拠を覆されてピンチ
に陥るというのが今回の展開だと思う。

今回はなんと言ってもミイラ取りがミイラになってしまった
耕平の態度とそれを見守る大城早紀に有った。

幼き信念が誤った方向へと進もうとしているところにリアルさ
を感じるが、軽々しく語る責任という言葉で武装している彼の
小憎らしさと、それを一喝する大城早紀の立場の逆転が面白い。

また過保護すぎる環境が悪いのか、小悪魔に育つ生徒たちの
非情な一面と、馬鹿正直に生徒を守ることばかりに集中して
いる耕平の行動が見事に合致し、この先生に生徒有りって感じの
醜態が目に付いた。教えることを誤ると、痛みの分からない
人間に育つという典型なんだなぁ。

今回突然発狂してしまった八幡先生。
教師は万能でもなく聖職でもないという主張は良いのだが、
突発過ぎてやや違和感があった。
こうなるきっかけとなる事件なりプレッシャーを描く必要が
有ったのだろうけど、省略された感じ。

そして今回なんといっても山田加寿子の存在だろう。
第2のいじめは仁科朋美が受けている物とばかり思っていたが、
この子だったんだね。

この子が自殺してしまったとするならば、それこそイジメの
証拠として十分これまでの不利な状況を覆すものでも有ると思う。
果たして本当に自殺してしまったのだろうか?

guest
矢島健一、森康子

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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