第9話 大逆転の重要証人

職員室の中に味方が居る。
学校や副校長に不満を持つ人が、イジメの証拠を掴んでいる
可能性が高いため、なんとかして正体を暴き、法廷に出廷させ
て証言を求めようとする。

今回はなんと言っても、佐藤二朗にシリアスな演技を求めた
事だろう。ここ数年、殆どコメディアン俳優としての側面しか
見せてこなかった彼に涙の役を演じさせる事のインパクトが
全てだったと言っても過言ではない。

ポー様関連と娘・桜のエピソードは、彼の中で本当の正義とは
何なのかを葛藤させる材料として使われた感じだ。

何故大人は、そして先生はイジメに対してこんなにも臆病に
なってしまったのだろうか。
今回の展開の中ではイジメをする側の家庭環境の問題なんかも
提議され、複雑なものを感じさせた。
またイジメられている側の対処方法の一つも提示したのでは
無いだろうか。

信じるモノが近くにいないことの絶望感。
心のウチを全て語ることの出来ない環境がどれ程辛いモノなのか。
言葉ではなかなか伝えることが出来ず態度に表れているが、
人間関係の難しさ、たった一言が言えないコミュニケーションの
難しさを感じさせる。

裁判の展開はとても緊迫感が有り面白かった。
例え短い場面であっても切迫感が有ったし、熊沢が告白したこと
で、閉塞感から一気に解放された感じの爽快感を感じることが
出来たと思う。
形勢逆転する展開は見ていて気持ちいいですね。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system