第5話 灼熱!!浴衣デート

期末試験の成績が発表になり、特進クラスの太郎と御村が
一番となる。進路相談が行われ鳥居は熱心に太郎に大学進学
を薦めるが、彼は頑なに就職を希望した。

成績優秀なのに進学を希望しない理由は何なのか。
進学する必要がない理由を家族とのコミュニケーションの中
から見いだした話しで、これまでの流れとは少し違う感じも
する。

太郎はこれだけの大所帯に囲まれて生活しているだけ有って
他人とのコミュニケーションの取り方が実に上手い。
今回面白かったのは忍成修吾演じる杉浦圭一に抱き合った
だけで彼がゲイに目覚めるのではないかという勢いでその
視線を送っていたこと。
更に池上隆子との絡みの中でさり気なく手を握ったり抱き合ったり
しているが、自然に自らのペースに持ち込むのが上手いと思う。

勉強が出来るからと言って必ずしも進学が最善の道では無いこと。
これまで太郎が勉強が出来る理由も、ただ単に奨学金を得て
無料で高校に在籍できる程度の価値しか無いように見えて、
太郎の不思議さが面白い形で現れる。

今まで無気力だった御村にメリハリのついた生活を送らせるのも
彼の存在に依るところが大きく、今回の祭りの中で些細な輪投げ
とはいえ、本気を出させる結果となるのも太郎率いる家族が
とても人間らしい行動を取っているからだろう。
今時すいか一つでこれ程感動や喜ぶ顔を見せる親子の存在は
貴重なものなのかもしれない。

今回言及しなかったが鳥居のリアクションはとても可愛らしい
と思う。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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