ハチミツとクローバー

脚本/金子茂樹
出演/成海璃子、生田斗真、成宮寛貴、向井理、原田夏希
村上淳、瀬戸朝香、柏原崇、木村祐一、前川泰之、泉谷しげる
松重豊、滝沢沙織、真田聖也、石川雄也、土屋史子

http://wwwz.fujitv.co.jp/hachikuro/index.html

第1話 春、恋におちた瞬間

桜咲く4月。
芸術系大学に通う竹本祐太はキャンパス生活3年目の春を迎えて
いた。変わり映えの無い冴えない日々もこの日を境に転換する。
長野の人里離れたド田舎から上京したばかりの花本はぐみが
池のほとりで桜の散るところを一人寂しく眺めている姿を見か
け一目で惚れしまう。声をかけるか戸惑っているところに
彫刻科7年生の森田忍と建築科4年の真山巧がやってきて、無理
矢理彼を連れ去っていくのだった。

同名タイトルのマンガ原作。
アニメ化され映画化され、そしてドラマ化されるに至る青春
群像劇。

この手のドラマはどれも似たように思えてしまう。
しかしそれでも見たいと思わせるだけの青春の甘酸っぱさが詰まって
いて癖になるんだよね。

初回は人物紹介と、恋のベクトルがどのような矢印を向いて
いるのかを描いた話しだった。

如何にも青春群像劇といわんばかりのテンションの高さ。
仲が良いグループを強調するかのように、みんなではしゃぐ様。
そのハイテンションぶりにはちょっと気恥ずかしいものを
感じるのも事実だが、ノリとしてはこんなものだろうか。
主人公はそのテンションについて行けず、相手のペースに巻き
込まれるばかりなのだが、その流れに任せるのもまた悪くは
無いと思っているわけだ。

雰囲気としてはドラマ「オレンジデイズ」に似ているかな。
あのドラマが聴覚を失った女性との恋模様を描いた話しだった
が、このドラマとしてのウリは、芸術に才能のある人見知りの
激しい女性が主柱に添えられている点か。

今回この女性に才能が有ることを描いた話しでもあったが、
その女性と今の自分の立場を見比べてみたときの竹本祐太の
心情を描く場面はなかなか良かった。

"過ぎていく時の流れに身を委ねるだけの自分と、二度とは
戻らない瞬間を止めようとしていた彼女"

竹本祐太と良い関係になる為に存在しているのかと思って
いたのだが、彼女が反応したのは意外にも森田忍だった事。
主役でありドラマを先導しているのは竹本祐太にあると思う
のだが、彼の今後の役回りが気になるところだ。

人物配置に関してはドが付くほどのベタな配置だと思う。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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