ハチミツとクローバー

脚本/金子茂樹
出演/成海璃子、生田斗真、成宮寛貴、向井理、原田夏希
村上淳、瀬戸朝香、柏原崇、木村祐一、前川泰之、泉谷しげる
松重豊、滝沢沙織、真田聖也、石川雄也、土屋史子

http://wwwz.fujitv.co.jp/hachikuro/index.html

第5話 一番の存在でなくてもいい

大学に入学して以来4度目の春が訪れる。
真山は就職し、森田はN.Yに武者修行。あゆみは大学院へと
進級し、はぐみは国際芸術大賞を受賞していた。
全員が前進しているのに祐太だけは昨年のまま時が止まって
いるかの様。はぐみと出会った校庭の池を眺めていると、
そこには昨年のはぐみとオーバーラップするような光景が有った。

自分の不甲斐なさに対して他人にその非を向ける祐太の性格
をつねるような展開だった。

ここにきて義父の存在を抽出するのは不思議な感じがしたのだが
次第にその意図が明らかになっていく。

祐太の行動は何もかも中途半端だ。まるで無気力ではないかと
錯覚するほど行動力が伴っていない。

周りは忙しく自分の目標に向かって動いているのに、祐太ばかり
が足踏みしているのは何故なのか。

義父との関係はとても難しいものだ。
祐太の気持ちが分からないでもないが、自分の人生を他人の責任
にする事が間違いで有ることだけは明らか。
今回、教授の花本修司もその事をつねていたね。

一番じゃなくてもいいとする義父の言葉。とても感動するセリフ
だったが、この言葉が必要なのはある意味祐太ではなく真山なの
かも。

他人のために捧げているという様な錯覚。そして今度は自分の
為に人生をかけて向き合う夢を探したいとするオチ。就職活動と
いう大切な時期に、このエピソードを差し込むタイミングは
バッチリだと思う。

guest
橋本じゅん、估藤ロレナ、Christopher Mae、相澤瑠星

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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