ハチミツとクローバー 脚本／金子茂樹 出演／成海璃子、生田斗真、成宮寛貴、向井理、原田夏希 村上淳、瀬戸朝香、柏原崇、木村祐一、前川泰之、泉谷しげる 松重豊、滝沢沙織、真田聖也、石川雄也、土屋史子、高橋ひとみ http://wwwz.fujitv.co.jp/hachikuro/index.html

第9話 奇跡の告白、衝撃の大事故

何のために走っているのか未だに分からないという竹本は
自転車を漕ぎ続ける。自分のやりたい事は何なのか。
答えは見つからない彼だが、それでも少しずつ頭の中が整理
出来はじめていた。
一方森田は、絵の完成と共にはぐみに告白しようとしていた
ところ肩透かしに合い、心は宙ぶらりん。今年が大学に在籍
できる最後の年であり、最後の卒業のチャンス。彼らしく
後から理由が出てくることを求めて卒業制作を始める。

全員が全員、次のステージに向かうために暗中模索する中で、
ドラマがようやく動き始める。
待ちに待った展開。これだけ長いこと鬱状態を続けただけに
見ている方も疲弊気味だが、待たされた分、感動も大きい。

竹本の自転車旅の終点。雨の晴れる場所を見たという一文は、
心の闇とリンクして、彼を次のステージへと動かすための
出発点となる。

真山は花本修司の後押しもあり原田理花と心中する覚悟で
最後まで彼女に拘る感じ。スペイン行きを決めた理花に対して
"オレはどうなるんですか"と一言発する真山。
分かっていたハズの結末が、ある時突然目の前に突き出された
形なのだろうか。
しかし原田理花のやってきた事は、元彼との関係を絶ち、
次のステージに進むための残務処理にも見えるので、この機会
は真山にとっても最高のチャンスなのかもしれない。

真山を眺める山田あゆみは複雑な心境だが、表情を見る限り
では既に真山への気持ちの整理は付き始めているかも知れない。
野宮匠が鳥取のプロジェクトへ参加すると聞いたときの複雑な
心境はそんな兆候の一つか。しかもタイミングよく告白された。
なんとなく一緒に鳥取まで行きそうな気がする。

森田はどうなるのだろうか。
バイヤーの寺登泰彦が掌を返したような態度が笑えた。
この人の行く先が一番確定しづらい気がする。

竹本ははぐみについに告白する。
旅に出た甲斐が有ったところだろう。
突拍子もなく好きだと発した言葉が、相手に軽く捉えられそう
な感じもして、はぐみ側からも"私も好きですよ"なんて返信が
来る気がして恐かった。

来週は、絵が全てだというはぐみから絵を取り上げそうな
感じだし、その時竹本はどうするのかってところなのかな。

guest
赤屋板明、廻飛雄

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)