ジュテーム〜わたしはけもの
(BSフジ、木曜23:30分-2008年4月10日 - 5月22日)

企画:中山和記
演出:星田良子
原作・脚本:鎌田敏夫
プロデューサー:貸川聡子
音楽:松浦有希



第7話 守ってあげなきゃと 思う人がいるのは、幸せなこといる?
いない?いる?いない?

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翌朝、公園に座っている進藤の姿を目撃する。
由佳はアルバイトに行く途中だったが彼に声を掛ける。
出て行くのが怖かったという彼。そんなに怖い目にあったのか?
と問うと、怖さが体に染みついているという。
由佳はこれから仕事に行くとするが、それは売春ではなく100円
ショップへの仕事だという。由佳はもし良かったら部屋に居れば
良いとして彼に鍵を手渡す。
進藤は由佳の部屋に再び戻るが、テレビ報道を見ていて、進藤
は秘密文章の改ざんと共に拉致事件も自作自演をしたのではない
か?と報道されているのを目にする。

由佳はバイトが終わるといつものスーパーに立ち寄り食材を
買っていく。するとアパート前で達也が待っていた。
達也は部屋にオヤジがいた事を告げ、部屋でも売春の仕事を
しているのか?と問う。由佳は貴方に話すことは何もないとして
立ち去ろうとするが、達也はお前が居ないと生きていけない
事を語る。由佳は達也の事が本当に好きだったときや、達也
無しでは生きていけないと思った時期があった事を語る。
しかし達也が自分の事しか考えず、人の気持ちを考えない人
だから離れた事を語る。幼い頃からそんな人物ばかりで、そう
いう人はもうウンザリだと語る。

帰宅すると進藤は食事を作っていた。
世話になったから最後に料理でもご馳走しようと思ったという
彼。このまま引っ込んでいる訳にはいかないと告げる。

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議員・進藤との最後の晩餐。
公園で見かけた少女は由佳に似ているとする彼は、自分の今
の状況にも似ているという。帰る家はあるのに帰る場所が
無いというその状況。そして進藤からたった一人の味方だと
言われた由佳は暖かさを感じていく。

色んな人の生き方、立場などの見地から人生哲学をぶつけ合う
様な展開が待ち受けていて良くできていたと思う。

コールガールという職業に関して、ホンの一瞬であれ心を通わ
せあった二人だからこそ、何故その職業なのかという考え方の
違いが現れていく。

由佳は飛び降りた女性の事を引き合いに出していたけど、
それでは何故コールガールで無くてはならなかったのか。
裸同士の付き合いの中に、心を通わせる真理が存在している
のだろうか。

守ってあげたいと思う人のいる事は幸せなこと。
コールガールを呼ぶ人たちの中には、快楽以外に心の悩みを
持っている人物が居る事は明らかだが、そんな人物を相手に
由佳は、支えてあげたいとする気持ちの疑似体験を感じていた
のだろうか。

短いスパンのドラマだったけど、なかなか面白くできていた。
BSフジがオリジナルドラマを作るなんて珍しいね。
今どの局もBSは韓国ドラマ頼みになっているけど、安直な方法
を取らず自分たちの放送局でドラマを制作して欲しい。

村上由佳:芦名星 (100円ショップ勤務、コールガール)
進藤浩一郎:加藤雅也 (民生党・議員)
金子達也:和田正人 (由佳の彼氏、自己中)
千晶:唐沢美帆 (100円ショップ"ダイソー"勤務)
宏美:萬井真代 (100円ショップ"ダイソー"勤務)
山藤純子:洞口依子 (コールガール・ボス)


荏原謙三:小島康志 (コールガールの客)
久保武光:大村波彦 (コールガールの客)

山崎海童、大塚友稀


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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